「いのちが優先される社会を」みんなの一票で実現させよう                        

来るべき衆議院選で

「いのちが優先される社会を」みんなの一票で実現させよう

 2021年9月22日

                        北医療生協 理事長 近藤知已

 新型コロナウイルスの流行の中、奮闘されている職員の皆さん。新型コロナウイルスの脅威に負けないように日々の生活を送る組合員の皆さん、御苦労様です。このコロナ禍を通じて様々なことが明らかになってきました。

 保健所機能はマヒし、病床不足のため感染者は入院できず、自宅で亡くなるという事態が全国で起こっています。保健所の数は30年間で、半分近くまで減少。入院病床も、削減されてきました。こうした医療費削減のつけが、新型コロナウイルスの流行の中はっきりしてきました。

 また、高齢者の日常生活機能(ADL)や認知機能への影響も深刻です。多くのサービス事業所で感染をおそれてキャンセルが出たり、外出を控えて人との繋がりが薄くなることで、高齢者の運動機能は低下し、人との接点がなくなることで重度の認知症に移行する事例が増えています。こうしたことは、医療や介護の現場で現在多く見られる事例です。

 また、子どもたちも学びの場を制限され、集団の中で成長する機会も失われています。今まで多くの人の力で築いてきた子ども食堂も中止に追いやられてしまいました。

 こうしたことに対し、北医療生協の職員や組合員は、その出来るところから力を発揮して、地域の皆さんの健康といのちを守る運動に奮闘しています。孤独になりがちな高齢者には、もしもしお元気ですか電話でその安否を尋ね、子ども食堂ができなければ食材の配布をするフードステーション活動を展開しています。

 元気で健やかにすごしたいというのは、みんなの願いです。まだまだ新型コロナウイルスの猛威が続く中、もっと保健所を増やして欲しい、医師や医療機関を増やして欲しい、新型コロナウイルスに罹患しても安心して医療を受けられるようにして欲しい、こうした想いは、いのちが優先される政治が実現してこそです。政治が悪いと諦めてしまっては何も始まりません。私たちは、私たちの一票を「いのちが優先される社会」の実現のために使う必要があります。来るべき衆議院選挙は、是非、みんなで投票所に行きましょう。