摂食嚥下障害看護に取り組んでいます

北病院には、摂食嚥下障害看護認定看護師1名と言語聴覚士1名が在籍し、病棟全体で摂食嚥下障害看護に取り組んでいます。
入院中は口腔内評価や摂食機能療法など行うことができます。

■入院中は概ね下記の事を行います

  • 食嚥下障害の有無の評価
  • 口腔環境の評価・援助(歯科と連携)
  • 食事形態調整
  • 栄養指導(作成方法・栄養状態の評価)
  • 栄養補助食品の検討
  • 摂食条件設定
  • 摂食嚥下リハビリテーション

*主治医の指示により内容を変更する場合があります。

「摂食嚥下」とは、食べ物を認識して口に入れ、噛んで飲み込み、胃まで運ばれる一連の過程を指し、この機能が様々な原因で障害されることを「摂食嚥下障害」と言います。
「摂食嚥下障害」は食べ物が上手く飲み込めないことから、栄養や水分を上手く取れなくなったり、また、窒息や誤嚥性肺炎の原因にもなり、命に直結する問題となります。
しかし、食事は食習慣やマナーなど文化的側面があり、日常生活の楽しみやその人の歩んできた生活そのものを表し、慣れ親しんだ味から人は安心感や充足感を得ることができるものです。
北病院病棟では、「最後の一口まで食べる楽しみを支える看護」をめざし、食事の形態や硬さを工夫したり、機能改善のリハビリテーションや口腔ケアの方法を検討するなど、スタッフ皆で様々な取り組みを行っています。

摂食嚥下障害看護認定看護師 永井浩美