9月8日、様々な想いを胸に迎えた介護技術確認テストの日。今回の受講生はすべて実務経験1~5年未満。職場でもそろそろ一人立ちをしていたり、中にはすでに後輩の指導を始めている方もいらっしゃいました。しかし、いざテストとなると、普段の業務で何気なくやってしまっていることが、あっちでポロっ、こっちでポロっ。緊張も手伝って、中には危険行為まで…。結局、約半数の方が、苦労して苦労して合格に辿り着きました。ここまで読んでくださった方の中には(実技テストをなかなかクリアできなかった受講生が居たのは、教え方が悪いのでは?)と思われた方もいらっしゃるかもしれません。当然、講師陣は常によりよい指導を模索し続けるので、決してこれ以上はないなんてことはありません。ただ、第1日目から第5日目までの演習の大きな狙いが「気付き」であったので、講師は一貫して「意識改革へのヒント」を与え続けました。「介護士が行う介護(生活支援技術)とはなにか:利用者様のことをよく理解し、アセスメントをおこなう。個別の援助計画を作成し、スタッフみんなで統一したケアを提供する。利用者様がこれからの人生を前向きに生きられるよう寄り添う。」ほとんどの受講生の本研修受講理由は、介護福祉士の国家資格試験受験の必須項目だからでした。最初はそこから始まった勉強でも、きっと意識を変えるきっかけになったろうと、だんだんいい表情(かお)になっていく受講生たちを見て確信しています。実務者研修も介護福祉士という資格も単なる通過点にしかすぎず、到達点ではありません。今回の受講生の皆さんも近い将来、中堅職員として介護現場でリーダーシップをとっていくようになるでしょう。そんな未来が待ち遠しくなるような、第5日目の演習でした。